ど短気な奴詳細

東京の人いわく東京の人達はもともと東京に居た人ではないからみんな成り切る。だから他人に不干渉。
逆に関西人はどこへ出ても我を通す。だからイントネーションがおかしくても、なんや?あかんのか?という感じだ。別にいけない訳ではないが、郷に入ったら郷にしたがえという言葉もある通りそれがトラブルを防ぐ。

詳細としては、どうやらぶつかったようだ。それに対し俺は気付かなかった。
ホームに下りて歩いていたらかばんがひっかかる感触。
「あらら引っ掛けちゃった恥ずかしー」と思って後ろを見るとくわえタバコのメガネをかけて少しばかり体格の良い40代前半程度のおっさんが俺のかばんを掴んでいる。
!?←俺、理解できない。
「お前なあ、刺されるぞ。」
何?電波な人ですか?

「えっ!?」
理解できない俺はそう答えるしかない。
「ぶつかっといて何も言わんと、そのうち刺されるぞ。」
関西風のイントネーションなのだが標準語に近くなっている。
「え?ぶつかりましたか?」標準語イントネーション。のつもり。
「ぶつかったら一声なんか言わんとそのうち刺されるぞ」
俺の質問に答えず刺されるぞを連呼。何か腹が立っているようだ。ここは(身に覚えがなくとも)素直に謝るのが最良の策。かばん掴まれたままだしね。
「すみません。」
素直に謝る。
「おぉ、一声かけなホントいつか刺されるからな」
刺される刺される連呼してなんかホントにおそぎゃあ。
「すみません。本当に気がつかなくて……今後気をつけます!」ただぶつかっただけでこれ以上無いほど謝っといた。
そこでやっとかばんから手が離れた。

北関東恐ろシス